配電盤よ、安らかに

85%フィクションと15%の今はもう失われたもの

2012-09-11から1日間の記事一覧

目を閉じる度にあの日の言葉が消えてゆく

あの人のにおいをもう思い出せない、ということに気付いたのは、その年の10月の頭の日曜日に駅に向かって歩いてる時で、そこには金木犀の香りばかりが立ちこめてた。それは、最後にあの人と会ってから実に1年と2ヶ月後のことだった。この1年と2ヶ月は、記憶…